他の惑星に存在する可能性

SF小説、SF映画の歴史は宇宙人の歴史でもある。

2005年の夏はスピルバーグ監督、トムークルーズ主演の『宇宙戦争』が話題になったが、H・G・ウェルズによる原作小説が書かれたのは、百年ちょっと前の一八九八年。

さらにさかのぽれば、日本最古の小説とされる『竹取物語』も、宇宙人ものと言っていいだろう。

大昔から、人類は地球外にも生命がいるのではないかと空想していたのだ。

残念ながら、月にはうさぎはいなかったし、火星にもタコのような火星人がいないことは、証明されている。

木星型惑星には生命は存在できないし、水星、金星も、生命体の可能性はない。

あとは、木星や土星の衛星に可能性が残されているが、それも薄い。

むしろ、他の恒星の惑星のほうが、生命がいる可能性はぐんと高くなる。

銀河系だけでも、約2000億個の恒星があると推定されている。

生命がいる惑星をもつ恒星が、太陽だけど考えるほうが不自然だ。

とはいえ、いちばん近い恒星、ケンタウルス座のアルファまででも、4・3光年もある。

たとえどこかに生物がいたとしても、そこまで行くのも、そこから地球まで来るのも、おそらく不可能。

いまではまだSF段階のワープなどの方法を使うしかないからだ。

だが、地球外生命を探査する計画は実際におこなわれている。

電波望遠鏡を使って、宇宙人からの電波をキャッチしようとしているのだ。

さらには、アメリカの木星探査機パイオニア10号と11号には、それが遠い将来、宇宙人に拾われたときを想定して、地球がどこにあり、地球人には男と女がいることなどを図や記号で表現した手紙を載せてある。

ボイジャーには、録音したレコードが積み込まれている。

いずれにしろ、いまの人類が、異星人と出会う可能性は、向こうから来てくれる場合以外にはない。

では可能性がまったくない、または映画やSFだけの世界だけなのかというとそうでもない。

イギリスで発行されている科学ジャーナルネイチャーで、掲載された興味深い研究がある。

フランスのパリ天体物理学研究所のダニエル・キューバス博士と彼の同僚、アーナウド・カッサン博士が率いる多国籍研究チームが、過去6年間で私たちの銀河系の中心部の星数百万個を観察した結果、地球と似たような環境の惑星も存在していることが明らかになった。

有名なのはグリーゼ581cと名付けられた地球より1.5倍大きい惑星もある。

もしかすると未来では、フェルミのパラドックスが解ける日が来るのかもしれない。